ドイツのアルピナ社はジュネーブモーターショーで『B6GT3』を発表した。FIA・GT3選手権に参戦するために開発されたレース専用車で、BMW『6シリーズ』がベースになっている。
アルピナの歴史はモータースポーツと密接な関係がある。1968年には欧州ツーリングカー選手権に参戦。ジャッキー・イクスやニキ・ラウダなどの名ドライバーをそろえ、1970年には同選手権のタイトルを獲得する。その後もDTM(ドイツツーリングカー選手権)をはじめ、多くのレースで栄冠を手にするが、1988年、市販車の生産に専念するために、モータースポーツから撤退した。
約20年ぶりのレース復帰となるアルピナは、欧州のFIA・GT3選手権にターゲットを絞り、マシンを開発。ベース車はBMW6シリーズで、大型リアウイングなど迫力のエアロパーツが装着された。エンジンはBMW製4.4リットルV8にスーパーチャージャーを追加したもので、最大出力530ps、最大トルク73.9kgmを発生する。