富士重工業の吉永泰之社長は3日発表した小型FRスポーツカー『BRZ』の販売計画を初年度「月間450台」としたことについて、「クルマを楽しんでいただくことが大切であり、(販売台数の多寡には)あまりこだわらない」と述べた。
吉永社長はBRZについて、「当社だけでは実現しなかったクルマ。トヨタさんとのアライアンスによって発売できるようになった」と、パートナーの協力に謝意を表明した。トヨタの販売計画が月間1000台と、富士重工を上回っているこに対しても「全然、気にしない」と笑った。
そのうえで「トヨタさんはスポーツカーに大きな広がりをもたせるよう(販売手法などで)取り組まれる。逆に私どものお客様は、よりマニアックなところに行かれるのだろう」と、“兄弟車”はさほど競合せず、それぞれの道を歩むとの見通しを示した。