ボーイングは4月8日、ファントム・フェニックスと呼ばれる、特定ミッションのために迅速・低価格で製造可能な小型衛星のプロトタイプを開発中であることを公表した。
飛行ソフトウェアや単純化されたペイロード統合オプションといった共通の構造をシェアすることで、人工衛星は諜報や監視、偵察から惑星科学までのミッションを遂行することができる。
「我々の顧客は品質を損なうことなく安価で製造が可能な小型衛星から得られる、さらに優れたミッションの柔軟性を必要としている。その成功に乗じ、ボーイングは702人工衛星系列の拡大によって大きな固定周回軌道宇宙船から超小型衛星に至る市場に呼びかけるため、一連の人工衛星を迅速に開発した」とボーイングのファントム・ワークス社長、ダリル・デイビス氏は語った。
ファントム・フェニックスの試作品は以下の3つの設定を持つ。
ファントム・フェニックスは、500から1000kgの中級。シングル及びデュアルローンチ用にデザインされている。
ファントム・フェニックスESPAは180kgのESPA級。共通の段階間アダプターに取り付けられ、一度に1機以上の人工衛星の打ち上げを可能とする。一つのミッションで最高6機の小型衛星を展開させることが可能で、打ち上げコストを削減する。
ファントム・フェニックス・ナノは4~10kgの超小型衛星。求めやすい価格の技術を科学や天気のミッションに提供する。