国際宇宙ステーション アンモニア冷却系統に故障 「きぼう」の機能一部停止へ

宇宙 テクノロジー
国際宇宙ステーション アンモニア冷却系統に故障 「きぼう」の機能一部停止へ
国際宇宙ステーション アンモニア冷却系統に故障 「きぼう」の機能一部停止へ 全 1 枚 拡大写真

NASAは12月11日早朝(日本では12日午前)、国際宇宙ステーション(ISS)の冷却系統の一部が、設定された限界温度に達したため、自動的に機能を停止したことを公表した。

不具合が起きた冷却系統は、ISSの機器で発生した熱を放熱するためのもので、アンモニアが循環している。ポンプモジュール内のバルブに問題があると考えられ、現在ISSのフライトコントロールでは、バックアップ機器に切り替える運用を行っている。

この不具合により、現在のISSコマンダー、オレグ・コトフ宇宙飛行士や今年11月から長期滞在中の若田光一宇宙飛行士らクルー6人に直ちに危険がおよぶものではなく、普段通りの休息シフトで生活している。しかしバックアップのシステムでは、ISSの機器をすべて使用することはできないため、結合モジュールのハーモニー ノード、日本実験棟「きぼう」、ヨーロッパ実験棟「コロンバス」で重要ではない機器の電源を落としているという。

不具合が起きた冷却系統「ループA」は以前にも同様の故障を起こしている。2013年8月には、宇宙飛行士が船外活動を行って部品を交換、修理している。

《秋山 文野》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  2. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  3. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  4. トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
  5. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
  6. 日産はなぜ全固体電池にこだわるのか? 8月にも横浜工場でパイロットプラントを稼働
  7. アルファロメオ『ジュニア』がミラノ・デザインウィーク2024に登場
  8. ホンダ『N-VAN』一部改良、急アクセル抑制機能を装備…アウトドアスタイルの特別仕様も
  9. 一気に200馬力以上のパワーアップ!? アウディのスーパーワゴン『RS4アバント』後継モデルは電動化で進化する
  10. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”をちょっと触って、聴こえ方を変える!
ランキングをもっと見る