JR西日本、大阪環状線を「改造」…2017年度末までに新車投入へ

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2014年3月にオープンする玉造駅の「ビエラ玉造」。大阪環状線を走る103系の外観を模したのが特徴だ。
2014年3月にオープンする玉造駅の「ビエラ玉造」。大阪環状線を走る103系の外観を模したのが特徴だ。 全 5 枚 拡大写真

JR西日本は12月24日、「大阪環状線改造プロジェクト」と題し、おおむね2017年度末までに同線の総合的な改良を進めていくと発表した。今年3月に同社がまとめた中期経営計画に基づくもの。新車の投入や駅の改良などを行う。

発表によると、同線内の全ての駅について、2017年度末までに順次改良を進める。まず森ノ宮駅のホームや改札内コンコースの改良工事を実施。各種安全対策のほか照明のLED化や案内設備の充実を進める。1番線ホーム大阪方の「あまり活用されていないスペース」には、コミュニケーションスペースを設ける。

また、2016年度末までにほぼ全ての駅のトイレをリニューアル。換気機能の強化や便器の洋式化、温水洗浄便座の導入などを行う。鶴橋・森ノ宮・福島各駅は既にリニューアル済みで、2014年度は7~8カ所程度リニューアルする。

駅構内と高架下の開発も進める。玉造駅の周辺開発事業(ビエラタウン玉造)では、2014年3月に保育園やフィットネスクラブなどが入居する「ビエラ玉造」のオープンに伴いグランドオープンを迎える。建物の外装は「大阪環状線で長く親しまれているオレンジ色の車両を模したデザイン」にするという。桃谷駅では2016年上期をめどに、駅や駅構内、高架下などが一体となった店舗の開発を進める。

このほか、弁天町駅に隣接する交通科学博物館が2014年4月に閉館することから、跡地開発の検討を進める。交通結節機能の向上や広域集客を視野に入れ、駅整備との一体開発を考えているという。

車両については、「安全・安心の向上」「機器の信頼性向上(安定輸送)」「情報提供の充実」「人に優しい快適な車内空間」などを重視した新型車両を開発し、2017年度末までに投入することを目指す。

《草町義和》

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