首都圏を中心にマレーシア半島中部の広域でへイズ(煙害)が悪化している。13日午後2時時点で大気汚染指数(API)がクアラルンプールやセランゴール、マラッカ、ネグリ・センビラン、ペラ州など13カ所で「不健康」、クランでは「極めて不健康」レベルに達した。
APIは、▽0-50が「良好」▽51-100は「中程度」▽101-200は「不健康」▽201-300は「極めて不健康」▽300以上の数値は「危険」レベル--となっている。
午後2時時点で最もAPIが高かったのは、8日から「不健康」状態にとどまっていたセランゴール州クランで、午後になってさらに悪化し「218」となった。同州では▽クアラ・セランゴール(170)▽バンティン(172)▽ペタリンジャヤ(140)▽シャアラム(139)--も悪化した。
クアラルンプールでは、バトゥ・ムダが141、チェラスが170だった。プトラジャヤでも151となった。
ネグリ・センビラン州では、ニライが165、セレンバンが131、ポートディクソンが118となった。マラッカ州ではブキ・ランバイが115、マラッカ中心部が101だった。
G.パラニベル天然資源環境相によると、ヘイズの原因となっているのはセランゴール、ペラ、パハン、ジョホール、トレンガヌ5州で起きている野火や山火事などが原因。同大臣はヘイズの原因となることから野焼きを止めるよう呼びかけた。