JAXAは27日、温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」によるバルカン半島洪水の観測画像を公表した。
公表された画像を見ると、6日と21日の観測画像の変化で洪水の被害の大きさを知ることができるという。
2014年5月13日にアドリア海で発生した温帯低気圧タマラ(Tamara)が14日~15日にかけてバルカン半島に停滞し、集中豪雨をもたらした。この期間のボスニア・ヘルツェゴビナ及びセルビアの雨量は、約3カ月分を記録し、 広域にわたって洪水や地すべりが発生した。
JAXAは、この間のいぶきによる観測画像で同地の洪水被害を観測した。公表された画像は同月6日、15日、21日にいぶきが観測したTANSO-CAIセンサ バンド3の反射率と、6日と21日で変化抽出された差分を青の濃淡で示し、21日の画像に重ね合わせたもの。
画像の青が濃いほど反射率の差分が大きく、洪水による変化が大きい箇所であることが分かるという。