海上保安庁は、東南~南アジア海域に、第七管区海上保安本部福岡海上保安部所属の巡視船やしまを派遣すると発表した。
海保では、アジア各国との海賊対策に関する相互連携・協力推進を目的に、2000年以降、毎年、巡視船を東南アジア海域に派遣し、海賊対策に当たっている。
派遣期間中、往復路の公海上では、海賊行為に対する巡視警戒・情報収集活動、必要に応じて海賊行為に対処する。今回は、その期間中に巡視船やしまが初めてスリランカに寄港。同船は総トン数5300トンで、ヘリコプターも搭載する。
スリランカは、日本と中東・ヨーロッパを結ぶ重要な海上交通路に位置しており、その安全確保のためには、同国海上保安機関の発展が重要。今回の巡視船やしまのスリランカ寄港にあわせ、同国海上保安機関職員に対して乗船研修も実施し、法執行能力の向上を支援するとともに、連携・協力関係を推進していく。
7月16日に博多港で出港式を実施。スリランカ・コロンボには7月28日に入港する予定だ。