スカパーJSATとアリアンスペース、パートナーシップ25周年の記念調印式を開催

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スカパーJSAT社の高田真治社長とアリアンスペース社のステファン・イズラエルCEOによる記念調印式
スカパーJSAT社の高田真治社長とアリアンスペース社のステファン・イズラエルCEOによる記念調印式 全 4 枚 拡大写真

2014年10月5日、スカパーJSATとアリアンスペース社は、1989年以来25年にわたる両社のパートナーシップを記念し、駐日フランス大使公邸において記念式典を開催した。

日本初の民間衛星通信オペレーター、スカパーJSAT社は1989年3月にアリアンスペース社のアリアン4ロケットで「JCSAT-1」を打ち上げて以来、25年にわたる協力関係にある。現在は製造中の「JCSAT-15」まで17機のJCSATシリーズ中、数機はロシアのプロトンMロケットやゼニット3などが打ち上げ機に選定されているものの、多くをアリアンシリーズが打ち上げてきた。

駐日フランス大使公邸で開催された式典には、スカパーJSAT社の高田真治社長とアリアンスペース社のステファン・イズラエルCEOが出席し、2016年にアリアン5ロケットで打ち上げられる「JCSAT-15」の記念調印式を行った。

式にはフランスの外務・国際開発省ローラン・ファビウス大臣とダナ・ティエリー駐日フランス大使も出席。イズラエルCEOから高田社長へ長年の協力関係への感謝状が手渡された。2015年打ち上げ予定の「JCSAT-14」ではアメリカ、スペース X社のファルコン9ロケットでの打ち上げを予定していくものの、今後はアリアンスペース社との協力関係を維持していくものと見られる。

式の後、アリアンスペース東京事務所の高松代表は、8月に欧州の測位衛星「ガリレオ FOC」2機がソユーズロケットでの打ち上げの際に軌道投入に失敗した問題について、記者からの質問に答えた。軌道投入失敗の原因について、露紙報道ではロケット上段の推進剤、ヒドラジンの配管で凍結が起きたとされる。ESA 欧州宇宙機関とEC 欧州委員会、アリアンスペース社による独立調査委員会ではこの見解について確認しておらず、原因の公式発表には至っていないという。

今年12月には、ソユーズロケットによるガリレオ FOC衛星の次回の打ち上げを予定しており、それまでには正式な原因や対策が発表される予定とのことだ。

《秋山 文野》

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