普及に期待 ETC2.0…対応車載器キャンペーン追い込み

自動車 社会 社会
ETC2.0車載器
ETC2.0車載器 全 3 枚 拡大写真

VICSセンター(正式名称=道路交通情報通信システムセンター)は3月末日まで、ETC2.0(電波ビーコン5.8GHz帯)対応車載器の普及促進キャンペーンを展開している。

ETC2.0対応車載器を新規購入し、セットアップまで完了した利用者が対象。同センターのアンケートに回答することで先着1万人にQUOカード5000円分の謝礼が送られる。

こうしたキャンペーンは、VICSセンターが関係するものだけでも、2011年度、2013年度に続き3回目。今回は1月10日から始まり、1か月を残すだけとなったが、2月末日午前の時点で応募者は607人と、重い反応だ。

サービス提供側のETC2.0にかける期待は大きい。料金収受の機能だけでなく、これまでより高度な渋滞回避や安全運転支援などのサービスを提供することができる。全国の高速道路では、すでにETC2.0に対応する設備が整備されている。

高速道路で提供される渋滞情報は、現状では電波ビーコン2.4GHzとETC2.0(電波ビーコン5.8GHz帯)の新旧2本立てで提供しているが、国土交通省ではすでに旧来からの電波ビーコン2.4GHzの設備更新の打ち切りを宣言。このサービスを順次淘汰し、2022年3月には打ち切ることを決めた。

2022年3月以降、高速道路の料金決済はこれまでのETCでも可能だが、カーナビなどで受けている渋滞情報は、テレビのアナログ波が地上デジタルにかわって映像が見られなくなるように、完全に空白状態になる。

さらに、ETC2.0を使った新しい料金体系を模索する動きが顕著で、その普及促進キャンペーンは、その転換に備えて新しいサービスを先取りする一助となるはずだが、応募を見る限り運転者の関心は、けして高いとはいえないようだ。

「これまでのETC車載器より価格は高めではあるが、機能面を見て評価していただければ」とVICSセンターでは応募を待ち望んでいる。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る