ドイツの高級車メーカー、BMWグループは7月2日、ドイツで先進技術説明会「イノベーションデイズ2015」を開催。「ダイレクト・ウォーター・インジェクション」装着のプロトタイプ車を初公開した。
BMWは3月、ジュネーブモーターショー14において、2015年シーズンの「Moto GP」の公式セーフティカー、『M4クーペ』を初公開。同車に新技術として、「ウォーター・インジェクション」を採用した。
これは、エンジン燃焼室の温度が上がった時、水を噴射して吸気温度を下げるメカニズム。このウォーター・インジェクションを発展させた新技術が、今回発表されたダイレクト・ウォーター・インジェクション。
BMWは『1シリーズ』に、ダイレクト・ウォーター・インジェクションを装着したプロトタイプ車を初公開。エンジン燃焼室の温度が上がった時、水を噴射して吸気温度を下げるメカニズムは、M4クーペのセーフティカーと同様。
違いは、水の補給方法。M4クーペでは、トランク内の容量5リットルの水タンクに、水が減った場合、補給する必要があった。しかし、1シリーズのプロトタイプ車では、減少した水を、エアコン作動時に発生する水で補うシステムを採用している。