宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)に緊急で搭載することになった米航空宇宙局(NASA)の物資が種子島まで空輸されたと発表した。
運ばれてきた物資は、国際宇宙ステーション(ISS)の水再生システムの交換部品(フィルタやポンプ)の緊急物資のほか、軌道上の宇宙飛行士が使用する生活用品など約210キログラム。
「こうのとり」は、初号機以降、物資搭載方法の効率化を図っており、レイトアクセスと呼ばれる最終積込み物資の可能量を増やしている。通常は、打上げの約4カ月前に物資を積み込むが、この速達サービスでは打上げ10日前~80時間前まで積み込みが可能。
レイトアクセスの対応が可能な荷物の量とサイズは、世界の補給船の中で最大。
今回も、決まっていた物資の搭載計画を細かく検討し、搭載の仕方を工夫して、NASAの緊急要請に日本の技術で応えたとしている。
輸送されたNASAの物資は、種子島宇宙センターに運ばれ、HTV5搭載にむけて日本側に引き渡された。