テクトムの「燃費マネージャー」は、車両の診断コネクタ(OBD:On-Board Diagnostics)に接続してダッシュボードに設置したディスプレイに回転数や速度、アクセル開度や水温、バッテリー電圧などのステータスをリアルタイムに見ることができるデジタル表示計だ。この燃費マネージャーの現行モデル「FCM-NX1」を写真で紹介したい。
FCM-NX1の筐体サイズは、幅96mm × 高さ42mm × 奥行25mm(突起部、コード除く)で、コードを含む重量は160gだ。動作保証温度はマイナス10度から70度と車載スペックを満たしている。
ディスプレイには、優れたコントラストが特長の有機ELを採用。黒背景と白の文字表示の組み合わせ(表示色の反転も可能)により視認性を大幅に高めたうえ、照度センサーを内蔵し、周囲の明るさに応じて輝度を自動調整させることも可能だ。また側面に設けられたUSBスロットにより、USBメモリなどを使ったファームウエアのバージョンアップにも対応している。
表示可能な項目は多岐に渡る。瞬間燃費(km/L)、平均燃費(km/L)、燃料流量(cc/min・ml/min)、アクセル開度(%)、エンジン回転数(rpm)、エンジン水温(度)、車速(km/h)、12Vバッテリー電圧(V)などに加えて、電気自動車/ハイブリッド車対応として瞬間電費(km/kWh)、消費電力(kW)、平均電費(km/kWh)、SOC(State of Charge:バッテリー残量)(%)、積算電力 (kWh)などの表示が可能となっている。
また、ガソリン価格を予め設定しておくことで料金(円)の表示や、一部ACC(Adaptive Cruise Control:アダプティブクルーズコントロール)や衝突軽減ブレーキのセンサーで測定される前方車両との車間距離(m)の表示にも対応している。カタカナ表記による4段、漢字表記になる3段/2段と文字の大きさは調整可能で、回転数など一部項目はグラフ表示にも対応する。
また本機は一部の項目についてアラーム機能を備えている。回転数や速度、水温、積算燃料、車間距離でこの機能が利用可能で、たとえば車速が110km/h以上になるとアラームが鳴るというようなことが設定できる。