排気量2.0リットルだけでなく、3.0リットルのディーゼルエンジンでも、違法なソフトウェアが搭載されていたと、米国EPA(環境保護局)から指摘されたフォルクスワーゲングループ。同社がこの件で、声明を出している。
今回のEPAの発表により、この問題はこれまで影響のなかった傘下のスポーツカーメーカー、ポルシェにも拡大。それは、3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンが、ポルシェのSUV、『カイエン』にも搭載されていたため。
フォルクスワーゲングループは11月2日、声明を発表。「3.0リットルV6ディーゼルには、排出ガスデータを不正に操作する違法なソフトウェアは、断じて搭載していない」と、EPAの指摘に反論した。
フォルクスワーゲングループは、排気量2.0リットルを中心にした直列4気筒ターボディーゼルTDIの「EA288」型だけに、違法ソフトを搭載していたと認めている。他のディーゼルエンジンでは不正はないと、一貫して主張してきた。
今回の声明では、米当局の指摘に、真っ向から反論した形。フォルクスワーゲングループは、「EPAの調査には、全面的に協力していく」とコメントしている。