三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、商業衛星を搭載したH-IIAロケット29号機の打ち上げに成功したと発表した。
カナダの通信放送衛星「Telstar 12 VANTAGE」を搭載したH-IIAロケット29号機を、種子島宇宙センターから11月24日15時50分00秒(日本標準時)に打ち上げた。
ロケットは計画通り飛行し、打ち上げ後約4時間27分に「Telstar 12 VANTAGE」を正常に分離したことを確認した。H-IIAロケットが商業衛星を搭載したのは初めてで、宇宙ビジネス本格化に向けた第一歩となった。
H-IIAロケット29号機は、JAXAが開発した高度化仕様の第2段機体を適用、長時間慣性飛行や第2段エンジン再々着火を実施することで、従来よりも、衛星をより静止軌道に近い軌道に投入することに成功した。
ロケット打ち上げ時の天候は晴れ、北東の風(8.6m/s)、気温が22.0度だった。