GSユアサは、11月24日に三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が種子島宇宙センターから打ち上げたH-IIAロケット29号機に、GSユアサテクノロジー製大容量リチウムイオン電池が搭載されたと発表した。
高度化仕様のH-IIAロケット29号機は、エンジンが改良されたことで従来よりも飛行性能が向上、2段機体で宇宙空間を長時間飛行することができる。これにより人工衛星を静止軌道に、より近い軌道に投入することが可能となり、その分、衛星の燃料を節約できることから、衛星運用の長寿命化に寄与する。
これまでH-IIAロケットの電子機器の電源として、GSユアサ製リチウムイオン電池が搭載されていたが、29号機では2段機体のミッション時間延長に伴う必要電力量の増加に対応するため、三菱重工とGSユアサテクノロジーが開発した、従来比約2倍の容量を持つリチウムイオン電池が搭載された。
GSユアサテクノロジーは、特殊用途の電池や電源を開発・製造しており、海・陸・空の特殊環境フィールドで、高性能、高品質な電池を供給している。