横浜ゴムは、北海道旭川市に建設中だった冬用タイヤテストコース「北海道タイヤテストセンター」が完成し、1月20日に開所式を行った。
同テストコースは2015年3月に上川生産農業協同組合連合会から取得した旭川競馬場跡地に建設。敷地面積は東京ドームの19倍強に当る90万6462平米で、直線距離約1kmの圧雪路に加え、氷盤路、登坂路、雪上/氷上旋回路、ハンドリング路を備えている。乗用車で時速100km以上のテスト走行ができるほか、トラックやバスについても登坂など様々な路面状況での制動・発進・加速テストに対応する。
また車で旭川駅から15分、旭川空港から10分とロケーションも良好。同社では、氷点下の気温が安定的に続く12月末から翌年2月末までの厳冬期に冬用タイヤのテストを行い、春から秋にかけては夏用タイヤのテストにも活用する計画だ。
これまで横浜ゴムは、冬用タイヤテストを日本の自社コースのほか、スウェーデンの契約コースなどで行ってきた。しかしタイヤ事業がグローバルに拡大する中、評価数の増加、評価手法の高度化が進み、従来の冬用タイヤテストコース「T*MARY(ティーマリー)」(北海道上川郡鷹栖町)では手狭になっていた。