ポルシェ カレラカップ ジャパン 第3戦の決勝レースが5月3日、富士スピードウェイで開催され、#14三笠雄一が初優勝を飾った。
決勝レースはスタートから波乱の展開。3番手のポジションからスタートした#36坂本佑也がエンジンをストールさせて出遅れただけでなく、後方でもスタートミスした車両が複数あったため、6~15番手の集団が団子状態となった。
開幕2連勝を飾ったポールシッターの#78近藤翼と#14三笠は無難なスタートを切り、オープニングラップから一騎打ちの体制になったが、後方では集団の中で接触がいくつか発生し、その結果ジェントルマンクラストップの#7星野敏がコースアウトを喫しオープニングラップでレースを終えてしまうことになった。坂本は最初のコントロールラインを通過した時点で7位まで順位を落としながら、7ラップ後には3位までポジションを戻すだけの速さを持っていただけにスタートの失敗が悔やまれる。
オーバーオールでのトップ争いは、1秒以内の差で緊迫した接近戦を展開。三笠が再三近藤へクロスラインの勝負を挑み続けるが、3ラップ目のヘアピンであっけなく順位が入れ替わった。近藤がピットレーンリミッターのスイッチに触ってしまったらしく、三笠は労せずしてトップに立った。しかし近藤は気落ちすることなくその後も再三再四、三笠の背後を脅かし、最終ラップの1コーナーではアウト側から完全なサイドバイサイドに持ち込み、再逆転かと思われたが、三笠はコカコーラコーナーのイン側ポジションを死守し、PCCJ参戦第3戦にして念願の初優勝を手に入れた。