富士重工業は、7月11~17日にイギリスのファンボロー空港で開催される「ファンボロー国際航空ショー」に、日本航空宇宙工業会の一員として最新型ヘリコプターなどを紹介する。
今回の出展では、「新たな価値を創造し続けるグローバルキープレイヤー」をテーマに、模型やパネルなどを展示する予定。
米国ベル・ヘリコプター・テキストロンと共同開発している防衛省向け『UH-X』と、そのプラットフォームとなる最新型ヘリコプター412EPI発展型機のコンセプト模型を2機展示する。これらはドライラン能力の向上、トランスミッションの出力向上、機体の耐久性改善などにより、現行『UH-1』シリーズで定評のある安全性・信頼性を向上させた機体としてグローバル展開する。
また、富士重が設計・製造を担当するボーイング『787』のCFRP(炭素繊維複合材)を使用した中央翼のスケルトン模型を展示する。富士重は、主翼と胴体の双方から荷重の集まる中央翼の複雑なインターフェースを担当している。ボーイング『777』、『787』、『777X』と3機種連続で手掛けることで蓄積してきた中央翼の技術・技能面での専門的知識・経験をアピールする。
このほか、無人機分野として無人ヘリコプターのコンセプト模型を展示する。全天候型で6時間飛行可能な無人ヘリコプターを提案、広く他業種からの意見を集める。