JR東日本の横浜支社はこのほど、「583系で行く青森の旅、函館の旅」と題したツアーを企画した。7月から9月にかけて実施する。
『583系』は旧国鉄の特急形電車。車内には中央通路の両側に4人用ボックス席を設けているが、ボックス席は3段式寝台(一部は2段式)に変換することが可能。昼間は座席の特急列車として運転し、夜は寝台列車として運転されていた。
老朽化のため廃車が進み、夜行列車自体の需要も小さくなったことから、2012年には定期列車での運転を終了。現在はJR東日本秋田車両センターに所属する6両(6両編成1本)しか残っておらず、臨時列車や団体列車で運用されている。横浜支社が企画した「583系で行く青森の旅、函館の旅」も、横浜・新宿~青森・新青森間で583系の団体臨時列車を利用するものだ。
横浜支社の発表によると、出発日は7月22日、8月19日、9月23日。いずれも1泊2日の片道行程のみ販売する。1・3・5号車は浴衣・枕・掛け布団などがない寝台車(ゴロンとシート)とし、2・4・6号車はボックス席の座席として利用できる。
7月22日出発分は東北本線を経由し、横浜20時24分頃発~新宿21時03分頃発~青森10時58分頃着の行程。8月19日出発分は羽越本線と奥羽本線を経由し、横浜19時51分頃発~新宿20時47分頃発~新青森8時31分頃着・9時52分頃発~新函館北斗10時58分頃着の行程だが、このうち新青森~新函館北斗間は北海道新幹線『はやぶさ1号』を利用する。9月23日出発分の行程は、横浜20時24分頃発~新宿21時03分頃発~青森10時54分頃着になる。
発売開始は7月22日出発分が7月4日14時から、8月19日出発分が7月19日14時から、9月23日出発分が8月2日14時から。新宿や横浜などのびゅうプラザで販売される。募集人数は各回120人。朝食として記念掛紙付きの弁当とお茶が付く。発売額は7月22日出発分が大人2万円・子供1万2000円、8月19日出発分が大人2万3000円・子供1万4000円、9月23日出発分が大人1万6000円・子供1万円。