【スバル BRZ 改良新型】DYNAMIC×SOLIDと質感の向上を目的にスバル全体でデザインコンペ

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スバル BRZ(プロトタイプ)
スバル BRZ(プロトタイプ) 全 8 枚 拡大写真

ビックマイナーチェンジしたスバル『BRZ』は、スバルが掲げる“DYNAMIC×SOLID”というデザインキーワードを取り入れてデザインされている。
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BRZのビックマイナーチェンジは、今から2年ほど前に企画がスタートした。更に、それを遡ること半年ほど前から、スバルデザイン本部ではデザイン開発をスタートさせたという。これは、2014年5月にスバルのブランド価値を上げるための中期経営ビジョン“際立とう2020”が発表され、その中のひとつにデザインをより際立たせるために、“DYNAMIC×SOLID”というキーワードを掲げられたことが背景にある。

富士重工業スバル商品企画本部デザイン部の雲野裕紀さんは、「2年より少し前にはこのキーワードが(社内で)確立しており、ショーカーの開発や、フルモデルチェンジに向けてDYNAMIC×SOLIDをどう反映させいくかを検討していた」と振り返る。また、同時にバンパー変更などのマイナーチェンジではどうすればよいかも議論されていた。

そこで、「BRZのマイナーチェンジの企画が半年後には始まるだろうから、その前にデザイン部として先行すべく、部全体としてコンペを行った」と話す。通常デザインはそれぞれのクルマやセグメントに応じてチームが分けられているので、部全体としてのコンペはあまりない。しかし、今回は、「スバルのデザイン部はみなクルマ好き、スポーツカー好きだ。BRZのマイナーチェンジのアイディアを公募すれば多くの案が集まるだろうというデザイン部長の発案で公募になった」と雲野さん。

その際には、当然キーワードとしてDYNAMIC×SOLIDが掲げられた。「ダイナミックは勢いやアグレッシブさ。ソリッドは塊感、安心感を表現。それをマイナーチェンジなのでバンパーなどでどう表現するか。また、BRZらしさ、スポーツカーらしさを織り込むことも規定した」

そしてもうひとつテーマが設けられた。BRZは発売後2年が経過しており、国内では上級の「S」グレード、輸出用でもグレードの高いモデルの販売比率が高かった。そこで、「価格に見合った、質感の高い内外装のデザインを求めた」と雲野さん。

その結果、「日本をはじめアメリカやヨーロッパからも非常に多くのアイディアが集まり、そこからデザインを3つ選択し開発を進めていった」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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