日産自動車は7月7日、『フーガ』などのハイブリッドパワートレインコントロールモジュール(HPCM)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは日産『フーガ』『シーマ』、三菱『ディグニティ』の3車種で、2010年9月30日から2016年5月31日に製造された1万1058台。
ハイブリッド車のHPCMにおいて、高電圧冷却システムの制御プログラムが不適切なため、電動ウォーターポンプ故障時に駆動モータなどの温度が上昇することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、過熱保護制御が作動してエンジンおよび駆動モータが停止し、動力が伝達されなくなり走行不能となるおそれがある。
改善措置として、全車両、HPCMの高電圧冷却システムの制御プログラムを電動ウォーターポンプ故障時に走行不能とならないよう、対策したプログラムに書き換える。
不具合は65件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。