【モスクワモーターショー16】新ブランド「ラヴォン」が登場…その実態は?

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ラヴォン R4
ラヴォン R4 全 12 枚 拡大写真

8月24日に開幕したモスクワ国際オートサロン(モスクワモーターショー)に、聞き慣れない名のブランドがブースを展開していた。その名は「ラヴォン」。いったいどんな背景を持つブランドなのだろうか?

Ravon(ラヴォン)というのは、2015年に誕生したウズベキスタンの国営自動車メーカー。前身は韓国の大宇(デーウ)と提携を結んでいたUzデーウ、そしてUzデーウとGMとの合弁企業のGMウズベキスタン。大宇がGMの出資を受け入れてGM大宇そして韓国GMとなった後も、デーウブランド車の生産を続けていたメーカーだ。モスクワショーではこれまで「UzAvto」の名称で出展していた。

しかしGMはデーウを完全に傘下に収めた後、この韓国ローカルブランドの廃止を決定。韓国内ではすでに、すべてシボレーに置き換えられている。そして中央アジアでは、デーウに代わるブランドとして新たにラヴォンを立ち上げたというわけだ。ラヴォンはウズベキスタンとロシアがメインの市場となる。

ラヴォンのラインナップはすべて、シボレーのスモールあるいはコンパクトクラスの車種で構成されている。スモールセダンの『R4』はシボレーの『コバルト』、そして『ネクシアR3』は『アヴェオ』をそれぞれフェイスリフトしたものだ。スモールハッチバックの『R2』は『ビート』、コンパクトセダンの『ジェントラ』は『オプトラ』がベース。

ちなみに「ラヴォン」とは、ウズベク語で「まっすぐな道」という意味なのだとか。そしてロゴマークは「翼を持つメルクリウスのヘルメット」を図案化したもの。メルクリウス(マーキュリー)はローマ神話に登場する商業や旅行の守護神。かつてシルクロードの要衝だった地のメーカーにふさわしい図案だ。

《古庄 速人》

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