【GARMIN vivosmartJ HR+ インプレ後編】ランやウォーク限定だが、幅広いユーザーが活用できるガジェット

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鎌倉の裏道を通って海を目指す。ウォーキングの楽しさが10倍増だ
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光学式心拍計とGPS機能が付いた最先端のライフログバンド、vivosmartJ HR+(ヴィヴォスマートジェイ エイチアールプラス)がガーミン社から登場した。

コンパクトなボディにトレーニング機器として不可欠なこの2機能を搭載して、ランニングやウォーキングを楽しむ人には最強のガジェットとなった。

昔は考えられなかった光学式心拍計やGPSの搭載

ライフログバンドは24時間着用することで意味を持つウェアラブルアイテムだ。そのために必要とされるのはわずらわしさがなく、つけているのを忘れてしまうほどの軽さとコンパクト性だ。だからライフログバンドに光学式心拍計やGPSが搭載されるとは、かつては夢にも思わなかった。

ところが2016年1月に登場したvivosmartJ HR(ヴィヴォスマート エイチアール)に、まずは光学式心拍計が搭載される。そしてこのモデルにGPS機能が追加されたvivosmartJ HR+が8月に発売されたわけだ。ランニング時の走行距離はこれまで加速度センサーによる腕の振りと手入力の歩幅で計算していたが、GPSを内蔵することで距離計測の精度をアップさせた。これがスゴいところなのである。

vivosmartJ HR+の追加機能はそれだけではない。信号待ちなどを自動検知してタイマーを停止する「自動ポーズ」、一定の距離を走ると自動的にラップを刻む「自動ラップ」、仮想のパートナーとタイムを競う「バーチャルペーサー」などの機能を追加。クラウド上のデータ管理サイト「Garmin Connect」でアクティビティを自動判別する「MoveIQ」にも対応する。

電池寿命は短い、スマホと同じ感覚で充電が必要

さらなる進化が止まらないライフログバンドだが、あえてデメリットを探すなら機能追加によってライフログバンド最大のメリットだった電池寿命が大幅に短くなってしまったことだろう。最もシンプルなライフログバンド、vivofit 3(ヴィヴォフィット・スリー)はボタン電池のみで1年間の長期使用ができる。ところが光学式心拍計が搭載されたvivosmartJ HRは稼働時間が約5日間となり、充電式リチウムバッテリーに変更された。そしてGPS搭載のvivosmartJ HR+はGPS機能をオフにすれば約5日間、GPSを起動させれば最長8時間の稼働となる。

vivosmartJ HR+のGPSを起動させながらランニングをしてみると、さすがに電池消耗は早い。それでも付属のチャージングクレードルを使った充電は満タンまで1時間ほどであまり苦にならない。現代人に欠かせぬアイテムとなったスマホを1日1回充電すればいいのと同じ話だ。1年間は電池交換が不要なシンプルタイプか、心拍やコースデータが取得できる付加機能タイプか、ユーザーが使い道を考慮してどちらかを選択すればいいのである。

健康維持に必ず役立つアイテム、幅広いユーザーに対応

加速度センサーの精度も高く、これまでのライフログバンドにはない数値が算出された。例えばフロア昇降は実際に上った階数とかなり近い。気圧高度計も搭載されているので高低表の作成もさらに精度を増しているものと想像できる。ここまでくると登山などのアクティビティに使用できるマルチスポーツウォッチに近いものがあり、今後の進化も期待してしまう。

取扱説明書には心拍計測の光学センサー部分が肌に密着するようにしっかりとベルトを締め込むように記述されているが、光学センサー部分はわずかに突起していて、それとともに樹脂製ベルトがしなやかで細身なのでゆったりめに着用しても心拍計測にそれほど支障はない。インプレッション時期が真夏だったのであまりキツく締め込むとベルト部分に汗がたまってかゆみやかぶれが生じた。肌の弱い人はこのあたりのデメリットも考慮して愛用したほうがいい。手首周囲は136~192mmとあるので、極端に手首の細い人はゆるすぎて光学式心拍計が肌に密着せず、正確に計測できない可能性がある。

結論としては、健康維持を目的として毎日歩く人から、マラソンでサブスリーをねらっていく人まで、ランやウォーク限定ではあるが幅広いユーザーが活用できるガジェットだ。さらにはスマホアプリやパソコンのクラウドサイトを活用して設定変更やデータ分析ができる人なら、必ず健康的なライフスタイルを手に入れることができるサポート機器であると確信を持って言える。

《山口和幸》

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