キャセイパシフィックからボーイング747旅客機が退役…羽田発がラスト

航空 企業動向
CX543便(2016年10月1日、羽田)
CX543便(2016年10月1日、羽田) 全 8 枚 拡大写真

キャセイパシフィック航空は1日、同社が保有するボーイング「747」型旅客機による最後の商用飛行を、東京羽田発香港行きのCX543便で運航した。キャセイパシフィック航空が最初の“ジャンボ”機を受領したのは37年前の1979年。今日の日本発のフライトが同社「さよならフライト」となった。

羽田空港のCX543便の出発ゲートでは、搭乗客へのドリンクサービス、747型旅客機が運航した時代の歴代ユニフォームを着た客室乗務員との記念撮影などが行なわれた。

キャセイパシフィック航空日本支社ライオネル・クオック支社長から、CX543便機長のジョン・グラハムさんとインフライト・サービス・マネージャーのシャイワリー・ジットラコーンさんへ花束が贈呈され、その後、CX543便に搭乗するクルー全員での記念撮影も行なわれた。

また、日本支社長からの挨拶の最後には、長年ボーイング「747-400」型旅客機の整備に携わってきた、キャセイパシフィック航空整備部の東一万人(ひがし・いほと)さんが紹介された。東さんは1989年に、ボーイング747-400型キャセイパシフィック航空初号機を、ボーイングの工場があるシアトルで受領し、本日の退役フライトにあたっては同機種を整備し見送った。そして東さん自身も明日、退職する。

羽田空港のキャセイパシフィック航空スタッフが見送るなか、合計354名の乗客を乗せた最終フライトは、香港へ向けて旅立った。

《高木啓》

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