航空自衛隊は5日から6日に掛け、入間基地(埼玉県狭山市)に国産の次期輸送機「XC-2」を初めて飛来させた。翌週に開催される行事の予行に伴うもので、本番でも同様に飛来するものとみられる。
XC-2は航空自衛隊が開発中の大型戦術輸送機で、これまでに試作型2機と量産型1機を製造。現状では全機が岐阜基地(岐阜県各務原市)に配備されており、同基地に所在する飛行開発実験団によって性能確認試験が続けられている。
入間基地では来週から東京都内で開催される「国際航空宇宙展」にあわせ、各国の空軍関係者に国産軍用機をアピールするための行事が13日に実施されることが決まっており、XC-2はその目玉として展示される予定だ。6日にはこの行事の進行スケジュールを確認するための予行が行われており、今回のXC-2初飛来はこれに参加することで実現した。
既存のC-1輸送機を置き換えるかたちで、将来的には入間基地にもXC-2が配備されることになるが、置き換えは美保基地(鳥取県境港市)所在の輸送機部隊から実施される予定となっている。