ラチェットハンドルはDIYやガレージメンテナンスには欠かせない工具の一つだろう。多彩なソケットを用意すれば、さまざまなボルトやネジなどを締めたり緩めたりできる汎用的で用途の広い工具だ。
そんなラチェットハンドルには主に5つのサイズ(差し込み角)がある。もっともポピュラーなものが9.5sqと呼ばれるサイズ、さらに大きなものが12.7sqと呼ばれるサイズ。そしてもっとも小さな差し込み角を持つのが6.3sqだ。サイズが大きくなれば締め付けトルクも大きくなり、太いボルトに強いトルクをかける場合には対応したラチェットハンドルが必要になる。
実は使い勝手の良い6.3sqラチェットハンドルのススメ
しかし、今回注目するのはもっとも小さな6.3sqの差し込み角を持つラチェットハンドルだ。欧米では比較的ポピュラーな6,3sqサイズだが、日本では「小さな6.3sqは耐久性や締め付けが弱いのでは?」という先入観から使われる例が少ないのが現状だ。しかし、一般的なクルマ、バイクに対するユーザーレベルのメンテナンスで用いるのであれば、実は6.3sqでもトルク的には十分なのだ。ボルトのサイズで言えばM8~M10(ボルトの径)程度までなら、十分6.3sqの守備範囲と言えるだろう。ここでは日本を代表する工具メーカーであるKTCのラチェットハンドルを例に、その魅力とセレクトのポイントについて紹介していくことにする。
KTCの高級ブランド『ネプロス』ならば作業性抜群
そもそも6.3sqはメンテナンスやDIYで使う上で、メリットになることが多数ある。その一つにハンドルが短くヘッドもコンパクト(小さく薄い)なため、エンジンルームなど狭い場所での作業が比較的容易な点。KTCの高級ブランドであるネプロスならば、ラチェットの1ノッチの可動角が4度なので、ごく狭いスペースでもしっかり緩め&締め付け作業が可能だ。ハンドルの短い6.3sqならば可動範囲がさらに狭くなるため作業性が高い。またコンパクトで軽量な6.3sqは持ち運びも容易で車載も省スペースだ。
そんなメリットを数多く持っている6.3sqのラチェットハンドルだからこそ、一般的なメンテナンスを主用途と考えるならば、最初に選ぶ1本には最適。KTCには多彩なラチェットハンドル、ソケットが用意されているので、好みのアイテムを6.3sqサイズの中から探してみると良いだろう。ソケットの組み合わせなどに迷ったら、KTCに数多く用意されているツールセットから選ぶのも良いだろう。ここを基準に必要な工具を買い揃えていくのも楽しみの一つだ。
精度にこだわるKTC。フィーリングも上質
ところで、ラチェットハンドル選びはサイズ以外にもポイントがある。その一つが精度だ。ラチェットハンドルへのソケットの差し込み部分は脱着式なので、クリアランスの大小は操作フィーリングに大きな影響を及ぼす。隙間が大きくガタがあると、回し始めに空転感が出てしまう。しかしKTCのラチェット&ソケットの組み合わせは高い精度を誇り、回し始めのカチッとしたダイレクトなフィーリングが味わえるのが魅力。またKTCでは操作時のカチカチと鳴る音にもこだわり、ラチェット機構を支えるスプリングをチューニング。軽すぎず重すぎないフィーリングと、心地よい操作音を実現した。機能性のみを追求するのではなく、操作フィーリングにまで訴えかける製品作りをしているのもKTCの大きな特徴と言える。
使いやすい工具を用意することでクルマのメンテナンスや家庭のDIYなどの幅も広がり楽しさも倍増する。その一つの提案が今回の6.3sqのラチェットハンドルだ。中でもKTCが用意する扱いやすく高品質な工具をチョイスして、快適なメンテナンスを実践しよう。