東京メトロ銀座線が区間運休…単線並列で折り返し

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銀座線表参道駅(許可を得て撮影)
銀座線表参道駅(許可を得て撮影) 全 17 枚 拡大写真

東京メトロは銀座線渋谷駅移設に伴う線路切替工事のため、渋谷~表参道間、青山一丁目~溜池山王間を5日から延べ4日間運休する。折り返し駅が渋谷の隣の表参道ではなく、運休区間も細切れになっているおもしろい運用だ。

銀座線渋谷駅は渋谷駅街区基盤整備に合わせてリニューアルを進めている。現在の駅の位置から東側表参道方面へ約130m移設する工事だ。今回の工事は、新しいホームを築造するスペースを確保するため、現在の線路を南側に移設する。用地や工程の都合で、今後さらに3回線路移設工事を行ない、工事完了は2021年度を予定している。

今回の工事当日の銀座線は、表参道~青山一丁目間、溜池山王~浅草間で折返し運転を実施する。表参道~青山一丁目間の運転間隔は昼間は約12分、早朝深夜はやや開く。溜池山王~浅草間の運転間隔は昼間約3分で、こちらは通常とほぼ同じ本数だ。

渋谷駅に電車が出入りできない場合、浅草方面への折り返し整備があるいちばん渋谷寄りの駅は溜池山王で、渋谷の隣の表参道ではなくここでの折り返しとなる。機器の故障や人身事故など、“通常の障害”でも溜池山王折り返しになることがある。

さらに今回の工事では、週末の外苑前駅周辺で各種イベントが開催されるため、表参道~青山一丁目間でも特別に運転することにした。この区間の両端では別の路線に乗り換えることができる。

前述の通り表参道と青山一丁目のいずれも折り返し設備がないため、複線の両側に1本ずつ電車を配置、それぞれの線路を往復することにした。つまり往復のいずれかは通常の線路を逆行する。各種表示や設備は電車の進行方向を決められているものが多いので、例外的な運用だ。逆行時は客扱いをせず、安全を期して最高速度は50km/hに制限された。

今回の渋谷駅移設工事に伴う銀座線の運休は、5~6日、19~20日の計4日間、いずれも終日だ。

《高木啓》

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