川崎汽船は、ベトナムのホーチミンで完成車物流サービスを開始したと発表した。
アジアを中心とした新興国では自動車販売が拡大しており、これに伴って完成車輸送に付帯したサービスの需要も高まっている。こうしたニーズに対応するため、輸入乗用車やトラック、建設機械向けの高付加価値サービスを提供する。
川崎汽船と現地物流企業が折半出資した合弁会社が、川崎汽船が運航する自動車船が定期寄港するホーチミン港、サイゴン プレミア コンテナ ターミナル(SPCT)に隣接した工業団地内に2万平方メートルの土地を取得し、専用施設(VPC)を開設した。
第1段階として、10月末から通関、車両認証登録、保管のサービスを開始し、日系自動車メーカーと契約を締結しサービスの提供を開始した。2017年1月からは、各種部品装着や塗装、洗車などを含めた納車前点検(PDI)や、ディーラーへの配送までを含めたサービスを展開する予定。
ベトナムで完成車向け総合的な物流サービスを提供するのは初めて。