ホンダ 神子柴専務「ライトトラックの比率を6割に近づけたい」…北米で生産再編

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ホンダ・リッジライン 〈写真出典 ホンダ〉
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ホンダの北米地域本部長で米国ホンダ社長も務める神子柴寿昭専務執行役員はこのほど、北米市場で販売ウェイトが高まっているSUVなどの「ライトトラック」の現地生産を拡充し、需要増への対応を急ぐ方針を明らかにした。

米国市場では原油安によるガソリン価格の低位安定を背景に、SUVや大型ピックアップトラックといったライトトラックの需要がセダンなど燃費性能の良い乗用車を上回る状況が続いている。2014年に50%強だった総需要に占めるライトトラックの比率は、今年7月以降は60%を超えるまでになった。

ホンダの足元の米国販売では、ライトトラックと乗用車がほぼ半々となっており、「ライトトラックの需要はあるものの生産が頭打ちで、市場のように6対4に追い付いていない」(神子柴専務)状況にある。このため、近く全面改良するCR-Vを新たに米インディアナ工場でも生産するなど、米国、カナダ、メキシコの生産拠点間で複数モデルの生産再編に着手する方針を決めた。17年春までに完了させる計画だ。

生産モデルの再編で効率を高めるほか、乗用車系モデルについては日本からの輸出も増やすなどでライトトラックの比率を高める。ただし、現在192万3000台となっている「北米トータルの生産キャパシティを増やすことはしない」(同)方針であり、将来の需要変動リスクにも備える。神子柴専務は、ライトトラックの比率を市場並みの6割に引き上げるのは難しいものの「増産対応でできるだけ近づけたい」と話した。

《池原照雄》

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