JR6社が共同で発売する周遊券「ジャパン レールパス」が、2017年3月8日から国内16か所の駅、空港で買えるようになる。
レールパスは大人2万9110円(7日間・普通車有効)で、のぞみを除く全国の新幹線・特急などJR各線に乗り放題。最も高い21日間グリーン車有効のパスでも同8万1870円と、破格の運賃で人気を集めている。
ただ、観光などで日本に短期滞在する外国人が対象であることから、海外の一部の旅行会社でしか購入ができなかった。また、旅行会社で代金を支払い、日本で引換券と交換する方法だったため、日本でパスが受け取れないというトラブルもあった。
今回試行で、購入手続きからパスの受け取りまでを国内でできるようになる。ただ、料金は大人3万3000円(7日間・普通車有効)~9万円(21日間・グリーン車有効)と、若干値上がりする。
政府は、観光先進国として2020年に訪日外国人4000万人を掲げ、その経済効果を地方に拡大するため、レールパスの活用を促した。
石井啓一国交相は11日の会見で、こう話した。「より多くの訪日外国人旅行者が新幹線をはじめとするJRネットワークをさらに利用しやすくなり、より快適な日本の旅を楽しめることを期待している」。
販売は、札幌駅、仙台駅、新潟駅、東京駅、新宿駅、横浜駅、名古屋駅、大阪駅、広島駅、高松駅、博多駅と、新千歳空港駅、成田空港駅、同空港第2ビル駅、東京モノレール羽田空港国際線ビル駅、関西空港駅の16か所。販売期間は18年3月31日まで。
短期滞在で入国、日本国以外の旅券だけを所有する外国人に利用は限られる。これまでパスの購入が可能だった、永住権を持ち海外に住む日本人は買うことができない。また、国外での購入ができた日本人も、18年3月31日で販売を終了する。