東京都内のJR総武快速線馬喰町駅4番出入口に寝台特急「北斗星」の客室空間が出現した。同駅4番出入口直結の「トレインホステル北斗星」だ。インバウンドや鉄道好きをターゲットとし、「2000円台からというリーズナブルさと、夜行列車の雰囲気で売る」(写真24枚)。
このTrain Hostel HOKUTOSEI(日本橋馬喰町1-10-12)は、上野と札幌を結んだ夜行列車「北斗星」の寝台客車24系25形の客室機材を再活用し、ドミトリーとして提供。運営はR.project、開発はジェイアール東日本都市開発、設計はOpenA。
フロア構成は、1階がフロント、2階がラウンジ・共用キッチン・客室、3~5階が客室、6階がシャワールーム・ランドリー。7階はオフィスで利用客は立ち入りできない。
客室フロアへと続く出入口には、「オハネ25 238」「オロネ25 506」「スシ 24 507」といったプレートがつく。「その車体番号のものがすべて使用されているとはいえないが、ほぼ、その車体から取り外したベッドや椅子などを集めた」という。
宿泊料金は男女別やベッド形状などによって異なる。最も安い男女混合二段ベッドは2500円から。女性専用二段は2800円~、男女混合A個室(半個室)は4000円~、女性専用A個室は4000円~。シャワーフロアは、男女別で分けられている。
「北斗星」の食堂車「グランシャリオ」の座席・テーブルなどを流用した共用キッチンには、客車の通路側についていた跳ね上げ式シートがつく。また、当時の車両などに記された独特の書体なども再現するなど、遊び心もいろいろ。スタッフは「流れる車窓は残念ながらないけど、動くホテル「北斗星」のなかで過ごす一夜をここで体験してみて」と伝えていた。