【2017年3月JRダイヤ改正】東北・関東・九州で蓄電池電車の導入進む

鉄道 企業動向
男鹿線のEV-E801系「ACCUM」。1日2往復運行される。
男鹿線のEV-E801系「ACCUM」。1日2往復運行される。 全 2 枚 拡大写真

JR東日本秋田支社はこのほど、2017年3月4日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。男鹿線に蓄電池電車のEV-E801系「ACCUM」を投入する。

男鹿線は追分~男鹿間26.6kmを結ぶ非電化の鉄道路線。現在は全ての列車がディーゼルエンジンの気動車で運行されており、交流電化区間の奥羽本線秋田~追分間に乗り入れて秋田~男鹿間を直通している。

発表によると、このほど完成したEV-E801系2両(2両編成1本)を投入し、秋田~男鹿間で1日2往復運行する。運行時刻は秋田発8時43分・13時39分と男鹿発10時24分・15時38分。奥羽本線内は架線から取り入れた電気でモーターを回し、男鹿線内では蓄電池からモーターに電気を供給する。

EV-E801系は、JR九州が開発したBEC819系蓄電池電車「DENCHA」をベースに開発された車両。烏山線(栃木県)で運行されている蓄電池電車のEV-E301系「ACCUM」が直流方式であるのに対し、EV-E801系は奥羽本線の電化方式にあわせて交流方式を採用している。愛称はEV-E301系と同じ「ACCUM」になった。

秋田支社は、EV-E801系の投入により二酸化炭素(CO2)排出量の削減を図るとしている。運転開始日は別途案内するとしており、ダイヤ改正日の前後から営業運行を開始する可能性もある。このほか、今回の改正では羽越本線や五能線で一部の普通列車を廃止する。

一方、EV-E301系を1編成導入して一部の列車が蓄電池電車で運行されている烏山線は、EV-E301系3編成を追加投入。全ての列車を蓄電池電車に置き換える。同様に一部の列車が「DENCHA」で運行されているJR九州の筑豊本線若松~折尾間(若松線)も、今回のダイヤ改正を機に全ての列車が「DENCHA」になる。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. サスペンションの新常識! 1G締めがもたらす驚きの効果とは?~カスタムHOW TO~
  2. なぜ? アルファロメオ『ミラノ』の車名を禁じられる…なら『ジュニア』だ!
  3. マツダの新型セダン、ティザー…間もなく中国で実車発表へ
  4. トヨタ『4ランナー』新型にオフロード向け「TRDプロ」仕様を設定…ハイブリッド i-FORCE MAX 搭載
  5. 三菱ふそうが苦肉の策、工場の従業員を“出稼ぎ”でバスの運転手に[新聞ウォッチ]
  6. EV版メルセデスベンツ『Cクラス』を激写! 室内には巨大なデジタルディスプレイが
  7. アバルト『クラシケ1300 OT』、5台限定で生産へ…アルファロメオ 4C ベース
  8. シボレー コルベット の頂点「ZR1」、今夏発表へ
  9. VW ゴルフ が表情チェンジ…改良新型の生産開始
  10. トヨタ、堤工場の停止期間を再び延長、ダイハツは5月から全工場で生産再開[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る