日立オートモティブ、11種類の先進運転機能を持つ自動運転ECUのテストに成功…2017年7月市販へ

自動車 テクノロジー ITS
自動運転ECU
自動運転ECU 全 1 枚 拡大写真

日立オートモティブシステムズは12月26日、低速先導車追従走行(渋滞運転支援)を含む11種類の先進運転機能を自動運転ECU(電子制御ユニット)に実装しテストコースで実証、すべての機能が正常に作動したと発表した。

高速道での自動運転の実現には、自動運転ECUの制御による先導車追従走行(ACC:Adaptive Cruise Control)や、車線維持システム(LKS:Lane Keeping Assist System)をはじめとするさまざまな機能が必要であり、同社では、これまで自動運転ECUに8種類のアプリケーションを実装して機能することを実証してきた。同社は今回、高速道での渋滞時走行支援(TJA:Traffic Jam Assist)、低速車追い越し(LSP:Low Speed Car Passing)、自動車線変更(ALC:Auto Lane Changing)、3つのアプリケーションを新たに開発した。

TJAは、高速道での渋滞時に低速先導車追従走行を行う機能。先導車を追従することで白線がない区間でも走行可能なため、料金所前後など区間線がないところでも自動走行ができる。LSPは、先行する低速車を自動で追い越す機能。自車の走行車線を先行する車両が、自車で設定した速度より低速で走行していることを認識すると、自動で追い越しを実施し、追い越しが完了し、安全が確認できた時点で元の車線に自動で戻る。ALCは、地図情報を用いて自動で車線を変更する機能。車線の減少や分岐情報などを地図情報から取得し、自車が走行するレーンと地図情報を照合することで、システムが自動で車線変更を実施する。

今回、新規開発の3つを含み11のアプリケーションすべてを実装した自動運転ECUを車両に搭載し、同社の十勝テストコースで車両を走行させたところ、全機能が正しく作動することを実証した。同社では、今回の実証で得られたフィードバックを基に、さらなる改良を重ね、2017年7月に自動運転ECUの販売開始をめざす。

《纐纈敏也@DAYS》

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