アメリカ次期大統領のドナルド・トランプ氏は、5日に自身のTwitterにおいて、トヨタ自動車が建設を進めるメキシコの新工場について、同社の方針を強く批判するツイートを投稿した。
5日に投稿されたツイートは「トヨタ自動車はメキシコのバハカリフォルニア州に、米国向けカローラ生産のための新工場を建設するといっている。ありえない! 米国に工場を建設するか、高関税を支払え」というもの。
Toyota Motor said will build a new plant in Baja, Mexico, to build Corolla cars for U.S. NO WAY! Build plant in U.S. or pay big border tax.
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年1月5日
トランプ氏は、「アメリカ・ファースト」を掲げ大統領戦を勝ち抜いており、国外に生産拠点を置く米国企業に対し極めて厳しい発言を続けている。GMに対しても批判のツイートをしており、ほぼ同じ内容ででトヨタも非難された格好だ。
General Motors is sending Mexican made model of Chevy Cruze to U.S. car dealers-tax free across border. Make in U.S.A.or pay big border tax!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年1月3日
さらに同様の批判に晒されていたフォードモーターは、3日にメキシコの新工場の設立を撤回するに至っており、トランプ氏は撤回の報道を受けて、同社の方針転換を評価しつつも「はじまりに過ぎない」とツイートしている。
Thank you to Ford for scrapping a new plant in Mexico and creating 700 new jobs in the U.S. This is just the beginning - much more to follow
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年1月4日
日本では5日、豊田章男社長が自動車工業団体の賀詞交歓会で記者団の取材に対し、今後の方針については「もう少し状況が分かったら考えていきたい」と即座の計画見直しは否定していた。