【東京オートサロン2017】ホンダ、SUPER GT 新季体制を発表…NSX-GTで5チームが参戦

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居並ぶSUPER GT参戦チームの面々とともに、前列左から2人目がホンダの山本モータースポーツ部長、中央が寺谷執行役員、その右が佐伯プロジェクトリーダー。
居並ぶSUPER GT参戦チームの面々とともに、前列左から2人目がホンダの山本モータースポーツ部長、中央が寺谷執行役員、その右が佐伯プロジェクトリーダー。 全 8 枚 拡大写真

ホンダは13日、東京オートサロンの会場(幕張メッセ)にて2017年のSUPER GT参戦体制を発表した。『NSX-GT』でGT500クラスに参戦する5チームの陣容が明らかになっている。

既に昨年12月の段階で、5チーム中2チーム(#16と#64)については体制発表済み(既報)のホンダ。17年規定に合わせたニューマシン『NSX-GT』を投入し、7年ぶりのタイトル獲得を目指すシーズンへの意欲を滲ませるかのように、今季は“動き”が早めな印象だが、この日は残る3チームのドライバーコンビ等も新たに公表され、17年体制が出揃った。

■ホンダ 17年GT500クラス参戦体制
#8 AUTOBACS RACING TEAM AGURI
 野尻智紀 & 小林崇志 監督:鈴木亜久里/BS
#16 TEAM無限
 武藤英紀 & 中嶋大祐 監督:手塚長孝/YH
#17 KEIHIN REAL RACING
 塚越広大 & 小暮卓史 監督:金石勝智/BS
#64 Epson Nakajima Racing
 B.バゲット & 松浦孝亮 監督:中嶋悟/DL
#100 TEAM KUNIMITSU
 山本尚貴 & 伊沢拓也 監督:高橋国光/BS
*末尾のアルファベットは装着タイヤメーカーで、BS=ブリヂストン、YH=ヨコハマ、DL=ダンロップ。

新発表された3チーム(#8、#17、#100)はいずれもBSを履くが、昨季はBS4台+DL1台だった編成が今季はBS3+DL1+YH1というかたちに変わったのが大きなトピック。これについてホンダの山本雅史モータースポーツ部長は、#16と#64の体制を年末に発表した際、「ホンダとして戦略の幅を広げたい」との旨を語っていた。昨季3勝のYHがホンダとどんなケミストリーを発揮するのか、注目である。

#8、#17、#100のドライバー面は、#17と#100が昨季同様で、#8に関しては松浦の#64への移籍に伴い、小林崇志がGT500クラス再昇格を果たす格好となった。小林は「2011年以来のGT500ですが、レギュレーションもスピードも当時とは違うので、気持ちはルーキーと同じです。イチからしっかりマシンを学んでいきたいと思います。テストでは『慣れが必要だな』と感じましたが、乗りこなせる手応えも得ています。優勝を目指します」と意気込みを語っている。

14~16年の『NSX CONCEPT-GT』を継いで投入される『NSX-GT』はノンハイブリッド仕様(ノンハイブリッドとしては2季目)。また、FRが基本とされるGT500クラスにおいて、ライバルのレクサスや日産のマシンとは異なるミッドシップでの参戦となる(14~16年同様)。昨季0勝からの捲土重来を目指すシーズン、GTプロジェクトリーダーにはスーパーフォーミュラのエンジン開発リーダーを務めている佐伯昌浩氏が新たに就任し、統括的に両カテゴリーを受け持つ。

近年、ホンダのエースと評される存在である#100 山本尚貴は「初めてNSX-GTのステアリングを握って以来、テストの度に進化を感じています。今年は(チームの)メンテナンス体制の変化もあり、新たなチャレンジとなりますが、すべての力を集約し、タイトル獲得に向けて全力を尽くします」とコメント。ホンダ復権に向けての並々ならぬ決意も感じられるところだ。

チーム体制、提携タイヤメーカー数、そして開発陣にもテコ入れをして臨む17年シーズン。いよいよ2月には市販車のNSXの納車も始まるという折、オートサロンでの新型シビック日本初披露と同時に挙行された新体制発表からは、ホンダ陣営全体の今季逆襲にかける熱意が伝わってきた。NSX-GT勢が飛躍を遂げればGT500戦線がより一層活性化することも間違いないだけに、大いに期待したい。

《遠藤俊幸》

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