能勢電鉄、朝ラッシュ時に減便・急行廃止 3月18日ダイヤ改正

鉄道 企業動向
能勢電鉄は3月18日にダイヤ改正を実施。朝ラッシュ時などに減便を行う。
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能勢電鉄は1月20日、平日と土曜のダイヤを3月18日に改正すると発表した。一部の時間帯を中心に運行本数を減らす。

能勢電鉄は、川西能勢口(兵庫県川西市)~山下~妙見口(大阪府豊能町)間12.2kmの妙見線と山下~日生中央(兵庫県猪名川町)間2.6kmの日生線、妙見山のケーブルカーを運営している鉄道会社。川西能勢口駅で阪急電鉄の宝塚線に接続しており、平日の朝夕ラッシュ時は能勢電鉄の日生中央駅と阪急の梅田駅を直通する特急が運行されている。

発表によると、平日ダイヤは朝ラッシュ時に川西能勢口着の列車を減便。7時台は1本減らし、8時台も3本減らす。また、妙見口発6~8時台に運行している川西能勢口行き急行(妙見急行)5本を全て廃止。川西能勢口行きか山下行きの普通列車に変更する。これにより、妙見口駅を6~8時台に発車する列車は今より2本少ない16本になる。

妙見口発~川西能勢口行き普通列車は、一部を除いて平野駅での特急列車待ちを中止する。同区間の平均所要時間は現在31分6秒(平野駅で特急に乗り換えた場合は26分9秒)だが、ダイヤ改正後は特急待ちがなくなることで25分46秒に短縮される。

このほか、妙見口発6時52分・7時11分・7時28分・7時37分・7時59分の川西能勢口行き普通列車5本を、阪急の川西能勢口発~梅田行き通勤特急に接続させる。また、最も混雑する時間帯(7時台)に平野発~川西能勢口行き普通列車を2本増やす。一方、18時台は川西能勢口発~日生中央行き普通列車を1本減らす。

土曜ダイヤも朝の川西能勢口行き列車を減らし、6時台は1本、7時台は3本減便する。朝方に運行されている妙見急行と日生中央発の急行(日生急行)は、4本全てを廃止して川西能勢口行き普通列車に変更する。これにより、特急・急行が通過している多田~絹延橋間各駅の停車本数は7時台で2本増える。

国土交通省鉄道局監修「鉄道統計年報」によると、能勢電鉄の輸送人員は2003年度が2556万7000人だったのに対し、2013年度は2160万1000人で、約15%減少。定期券以外の利用者は増えているが、通勤・通学客が減少している。1日平均の通過人員(旅客輸送密度)は2003年度が3万523人だったのに対し、2013年度は2万6103人だった。

《草町義和》

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