JR東日本水戸支社は1月30日、常磐線の竜田(福島県楢葉町)~原ノ町(南相馬市)間で運行している代行バスについて、2月1日から浪江駅(浪江町)に停車させると発表した。実際に停車する場所は駅から離れた浪江町役場に設ける。
竜田~原ノ町間は、2011年3月に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響で運休。常磐線の各駅を含む原発付近が警戒区域に指定されたことから、当初は代行輸送も行われていなかった。
代行バスは2015年3月から運行を開始したが、途中の駅は全て通過。2016年7月には代行区間のうち小高~原ノ町間で列車の運転を再開したが、代行バスの運行区間は引き続き竜田~原ノ町間とし、途中停車駅に小高駅を加えた。
水戸支社の今回の発表などによると、浪江駅の代行バス停留所は駅から約1km東に離れた浪江町役場に設置する。上下各2本運行されている全ての代行バスが停車する。停車時刻は原ノ町行きが10時45分と20時45分、竜田行きが7時30分と17時30分。
浪江町は現在、西側の山間部などが帰還困難区域に指定されている。一方、浪江町役場や浪江駅などがある東側は避難指示解除準備区域に指定されており、3月31日には避難指示が解除される予定だ。これにあわせて常磐線の浪江~小高間も運転を再開するとみられる。