ホンダは2月3日、想定よりも為替が円安で推移していることや販売管理費も減少していることなどを理由に2017年3月期の業績予想を上方修正した。営業利益は従来の6500億円から7850億円に引き上げた。前期に対しては55.9%の増益となる見通し。
ホンダの倉石誠司副社長は同日、都内にある本社で開いた決算会見で「収益改善の要因は、やはりひとつは各地域で入れた新型車が非常に受け入れられて好調であったということだと思っている」と説明。
具体的には「日本でいうと『フリード』、世界でいうと『シビック』、『CR-V』といった新型モデルが各地域で受け入れられた。また中国についても『XR-V』といった中国のお客様に目を向けて造った専用車が非常に受け入れられている」と述べた。
さらに「一方で大きな課題だった全世界の工場稼働率も9割以上まで回復できているということで、これをさらに効率を上げていく。それから各地域でのコストダウンが進んできていることだと思う」とも話していた。