北米最高峰レース「インディカー・シリーズ」の合同テストが現地10~11日に行なわれ、今季からアンドレッティ・オートスポーツに移籍して戦う佐藤琢磨もこれに参加。良い感触を得ることに成功した模様だ。
シリーズ参戦8年目の今季は、過去4年の所属先だったチームからアンドレッティ・オートスポーツ(エンジンはホンダ)という大所帯に移籍した琢磨。フェニックスのショートオーバルコースでの2日間の合同テストでは、総合ベストタイム順位的には23台中16位だった(クラッシュも経験。なお、今回の23台のなかには同一ドライバーが複数台でタイムを記録しているケースも含まれる)。
とはいえ、4回のセッションのなかには3番手タイムだったセッションもあり、そもそもテストの順位は当然ながらあくまで参考順位。より大切なのは、良い内容を消化することができたかどうかである。
#26 佐藤琢磨のコメント
「とても良いテストでしたし、アンドレッティとも良いスタートが切れましたね。このチームでの最初の公式テストでしたが、すべてがスムーズに進み、マシンも良く動いてくれていました。そして、たくさんのことを学べましたし、もちろん、まだこれからやるべき仕事がたくさんあることも分かりました。4台体制で得られるデータ量の豊富さからも、このチームで戦うことにはエキサイトさせられますしね。とてもハッピーです」
大所帯ならではのデータの豊かさも活かし、新天地で自身4年ぶりのシリーズ通算2勝目、そしてインディ500初優勝を狙っていきたい琢磨。期待に溢れるシーズンは、3月12日決勝のセント・ピーターズバーグ戦で幕を開ける。今年はカーナンバー26が日本のファンの最大注視マシンだ。