今月中旬に沖縄県恩納村内の国道58号で発生した3人乗り小型バイクの単独死傷事故について、沖縄県警は23日、12歳の男児がこのバイクを運転していたと断定。過失致死傷や無免許・飲酒運転の非行事実で児童相談所に送致した。
沖縄県警・石川署によると、問題の事故は2017年2月12日の午前0時ごろ発生している。恩納村山田付近の国道58号(片側2車線の緩やかなカーブ)を走行していた3人乗りの小型バイクが路外に逸脱。道路左側の縁石に接触して転倒し、乗っていた15歳の男子中学生が死亡。14歳の女子中学生が骨折などの重傷、12歳の男児が打撲などの軽傷を負った。
警察は現場付近に設置された防犯カメラ映像を分析して運転者の特定を進めたところ、事故当時は12歳の男児が運転していたことが判明。事故直後に行なわれた採血で、この男児の血中からは酒気帯び相当量のアルコール分も検出しており、飲酒運転していたこともわかった。バイクは児童の家族名義であり、死傷した2人の中学生からアルコールは検出されていないという。
児童は14歳未満で刑事責任が問えないことから、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)と道路交通法違反(無免許・酒気帯び運転)の非行事実で児童相談所に送致した。警察は飲酒した場所や量の特定を急ぐ方針だ。