欧州ビジネス評議会(AEB)は2月中旬、1月のロシアにおける新車販売の結果を公表した。商用車を含めた総販売台数は、7万7916台。前年同月比は5%減と、2か月連続で前年実績を下回った。
ブランド別トップは引き続き、ロシア自動車大手、アフトワズの乗用車ブランド「ラーダ」。1月は1万6334台を売り上げ、前年同月比は5%増と、7か月連続で前年実績を上回った。販売の主力は『Granta』で、4624台。前年同月比37.3%減と、18か月連続で減少する。新型車の『ベスタ』は4088台。前年同月のおよそ2.5倍と、販売増に貢献する。
2位は韓国のヒュンダイ傘下のキアで、2016年12月の4位から浮上。1月は1万0306台を販売し、前年同月比は14%増と、2か月ぶりに増加した。コンパクトカーの『リオ』が5693台で、2か月ぶりにロシア最量販車に。前年同月比は60.2%増と大きく伸び、2か月ぶりに増加した。
3位は韓国のヒュンダイで、2016年12月の2位から後退。その販売台数は6694台。前年同月比は16%減と、4か月ぶりに前年実績を下回った。小型セダンの『ソラリス』(海外名:『アクセント』)が2886台。前年同月比は48.7%減と、11か月連続で減少した。新型SUVの『クレタ』は、2565台を販売。
4位のルノーは、2016年12月の3位から後退。1月実績は、前年同月比4%増の5208台と、5か月連続で増加した。『ダスター』が、前年同月比22.3%減の1848台と、6か月連続で減少。『キャプチャー』は1519台を売り上げた。
5位はフォルクスワーゲンで、2016年12月の6位から上昇。1月は4581台で、前年同月比は3%増と、3か月ぶりに前年実績を上回る。主力の『ポロ』が2550台にとどまり、前年同月比は4%減と、4か月連続で前年実績を下回った。『ティグアン』は前年同月の2.8倍の1288台と好調。
日産は6位で、2016年12月の7位から上昇し、トヨタを抜いた。ただし1月は4230台にとどまり、前年同月比は6%減と、25か月連続の前年実績割れ。『エクストレイル』が1206台。前年同月に対して、1.7倍と伸びる
7位はトヨタで、2016年12月の5位から後退。1月は3831台を販売。前年同月比は37%減と、2か月連続で前年実績を下回った。『RAV4』が1150台を販売。前年同月比は59.2%減と、2か月連続で減少した。
2016年のロシア新車販売は、142万5791台。前年比は11%減と、4年連続で前年実績を割り込んでいる。