インド自動車工業会は2月中旬、インド国内の1月の新車販売の結果をまとめた。乗用車と商用車を合わせた総販売台数は、32万6559台。前年同月比は11.2%増と、3か月ぶりに前年実績を上回った。
日系メーカー3社の1月実績では、インド最大手のマルチスズキが1月、インド国内で13万3934台を販売。前年同月比は25.9%増と、2か月ぶりのプラスとなった。
車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『セレリオ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『ディザイア』『バレーノ』『イグニス』などが、合計で10万3276台を販売。前年同月比は17.7%増と、2か月ぶりのプラス。SUVやMPVなどのユーティリティビークルセグメントでは、『エルティガ』や『Sクロス』を含めて、1月はセグメント合計で1万6313台を販売。前年実績のおよそ2倍と大きく増え、21か月連続で増加した。これは、新型SUV『ヴィターラ・ブレッツァ』投入の効果が大きい。
ホンダの現地法人、ホンダカーズインディアリミテッドの1月のインド新車販売台数は、1万5592台。前年同月比は9%減と、15か月連続で前年実績を下回った。
車種別の販売実績では、小型セダンの『シティ』が6355台で、2か月ぶりの首位。コンパクトカーの『アメイズ』が3911台で、シティに続いた。以下、『フィット』が3124台、『ブリオ』が627台、『モビリオ』が63台、『CR-V』が54台。2016年4月にインド市場に投入された新型SUV、『BR-V』は1458台を販売する。
トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーターの1月のインド新車販売台数は、1万0336台。前年同月比は21.4%増と、3か月連続のプラスとなった。
車種別実績では、2016年5月に発売した新型ミニバンの『イノーバ クリスタ』が好調。8月にガソリン車を追加したこともあり、人気が続く。また、SUVの『フォーチュナー』も、新型の販売が好調に推移している。