ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ボッシュは2月27日、スペイン・バルセロナで開幕した「モバイルワールドコングレス(MWC )2017」において、クラウドベースの逆走車警告システムを発表した。
ボッシュが開発した新しいクラウドベースの逆走車警告は、ほんの数秒で逆走中のドライバーと、危険にさらされる他の道路利用者に対して、警告を発することができるのが特徴。
逆走車を検知する仕組みは、高速道路の入口と出口で接近する車両を監視。そして、実際の走行方向と、本来の進行方向とを比較する。そこに相違がある場合には、ドライバーに逆走を警告すると同時に、対向車のドライバーにも警告を行う。
この機能の基本となるのは、高速道路の入口における個々の車両の位置を定期的に、匿名化してクラウドに報告するシステム。ネットワーク化された車両の数が増えれば、目に見えないセーフティネットがきめ細かくなり、より多くの道路利用者に逆走車警報が届くようになる。
逆走車警告システムは、スマートフォンのアプリ機能として提供。ボッシュによると、このアプリは他社のアプリと一緒にインストールできるほか、自動車メーカーが提供するインフォテインメントソリューションに統合することも可能という。