セコムは7日から10日まで、東京ビッグサイトで開催されている「セキュリティショー2017」の会場で、昨年の伊勢志摩サミットの警備にも投入した防犯用の飛行船を展示した。民間が運用するものとしては日本初のもので、各種カメラを装備している。
この飛行船は全長約20m。昨年の東京マラソンと、伊勢志摩サミットの警備に投入された。船体の下部には各種カメラを装備。高所から撮影した映像を地上へ伝送する機能を持つ。高度100mまで上昇させることができるものの、搭載したカメラに電源を供給する必要もあって有線状態で運用されるが、有線接続することで高画質な映像の伝送を可能としている。
警備用のドローンはセコムが独自に開発したオリジナルの機体で、飛行時間は約10分間となっている。この間に撮影した画像は警備拠点に伝送され、現場に急行する警備員がリアルタイムで把握することができる。短い飛行時間ではあるが、この10分で現場到着を目指すことになっているため、支障はないという。