ハンサム485系R26編成、長野へ…残る1本は3月18・19日ラストラン

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長野へ向かう485系新潟車R26編成(3月13日)
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JR東日本エリアからまた国鉄型特急電車が消える。3月13日、新潟車両センターに所属する485系6両R26編成が、電気機関車EF64形1032号機にひかれて新潟から長野へ送られた。「残る1本のR編成が3月18・19日の団体専用列車を担って引退する」とJR東日本。

485系は、国内の直流電化と交流電化の両区間を行ける特急電車として1968年から登場。新潟エリアを走る485系は、日本海沿いを行く特急などをメインに走っていたが、常磐線の「フレッシュひたち」などで活躍したE653系の転入などにより、活躍の場をせばめていった。

同社新潟支社に所属する485系R編成は、1996年以降に大規模更新を施し登場。クリーム地に赤、3点ヘッドライトといった従来イメージを刷新したモデルで、カラーや先頭形状の変更、運転台前面窓・客室窓の大型化などが図られた。

「485系は、国鉄時代より北海道から九州までの幅広いエリアで主に特急車両。1996年以降、485系車両のうち一部を外装デザインや車内の設備等をリニューアル。新潟支社に所属するリニューアル車両は、淡い青色とエメラルドグリーンが印象的。Rから始まる記号で管理し、485系R編成と呼ばれている。『はくたか』『雷鳥』『北越』『いなほ』として活躍した。2015年3月の北陸新幹線金沢開業時に、特急『北越』が廃止になり、特急運用から退いた。6両編成と9両編成が存在し、混雑する時期には6両編成に増結用の2両を組み合せて8両編成として運用したこともあった。現在はR26 R28の6両編成2編成が残るのみ」(新潟支社、2月13日時点)

R26編成とR28編成は、糸魚川と新潟を結ぶ快速列車を担っていたが、ことし3月ダイヤ改正でこの列車も消滅。定職を失い、姿を見せずにいた。

EF64形1032に引かれたR26編成は、13日朝に新潟を発ち、上越線、高崎線、武蔵野線、中央線を伝って長野へ。15時前に大宮操車場を通過したR26編成は、パンタグラフなどの屋根上機器がが外されていた。

また、長岡車両センター所属EF64形1032は、貨車や客車などにつく自動連結器と、一般的な電車に採用されている密着連結器の両方(双頭連結器)を持つ電気機関車。総合車両製作所新津事業所(新津車両製作所)からの新車納入や、廃車回送などの先頭にも立つ。

新潟支社は、R編成の引退にあわせ、「ラストラン」旅行商品を3月18・19日に設定。残る1本のR編成を、18日は羽越線 新潟~酒田間で、19日は信越線 直江津~新潟間で走らせる。同支社には485系ベースの「きらきらうえつ」といったジョイフルトレインなどが残っている。

《レスポンス編集部》

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