「リカちゃん展」---580体の魅力と50年の月日にあなたは抗えるか[写真蔵]

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最初のリカちゃんハウス、「ドリームハウス」(1967年)。付属の3種類のカードで背景を変えられる。人形は最初の生産ラインで作られたリカちゃん(1967年、ドレスは1968年制作)。
最初のリカちゃんハウス、「ドリームハウス」(1967年)。付属の3種類のカードで背景を変えられる。人形は最初の生産ラインで作られたリカちゃん(1967年、ドレスは1968年制作)。 全 53 枚 拡大写真

タカラトミーの人形『リカちゃん』は今年2017年に、50周年を迎える。展覧会「誕生50周年記念 リカちゃん展」が全国巡回開催され、初の会場となる東京・松屋銀座で22日から始まった。

1967年(昭和42年)7月4日に発売された『リカちゃん』シリーズは、「ごっこ遊び」や「おしゃれ遊び」を楽しむことができるドレスやハウスなどと共に、少女たちの憧れや夢を形にした商品群を発売した。

リカちゃんの企画は、着せ替え人形を入れるキャリングケースが先だった。1966年12月、当時のタカラの佐藤安太郎社長が開発担当者の小島康宏氏に、キャリングケースの開発を命じた。当時は、サイズが大きい外国製の人形が市場の主流だったのだ。ドールハウスも相応に大きくなる。そこで日本の住宅事情に合ったサイズのドールハウスと、それに合うサイズの着せ替え人形として、初代リカちゃん人形が開発された。価格は1体600円からで、中心価格は750円。

時代や流行を反映した商品を展開し、ファッションや職業のほか、家族や友達、「リカちゃんハウス」(家やお店など)もその時代を表現している。発売当初から、名前や年齢、家族などのプロフィールの設定がされていることも、それまでの人形にない特徴だった。累計販売数は6000万体以上。

初代(1967年登場)……少女マンガから抜け出てきたようなヒロインのイメージ。はかなげな表情に、栗毛色の髪はカールヘア。掌にすっぽり収まる華奢なボディで身長は約21cm。

初代リカちゃん(1967年)
2代目(1972年登場)……瞳の星の数が1つから3つに、眉が細長く、鼻がやや高くなった。髪につけた白いバラのヘアピンと「マグネットシューズ」の靴で自立できることが特徴だ。

2代目リカちゃん
3代目(1982年登場)……髪が赤茶色のストレートロングヘアーに。顔が少し小さくなって、表情も少し微笑むように。イヤリングがつけられる。

3代目リカちゃん
4代目(1987年登場)……顔はふっくらと丸く、瞳はすこし垂れ目に。身長が1cmのびて22cmになった。髪色は少し明るい色味になり、他に様々な髪型と色でバリエーションが豊富になった。約30年間、デザインの大きな変更がない、現行モデル。

4代目リカちゃん

《高木啓》

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