日本一のプロショップに聞く『カーオーディオの楽しさ』とは

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
日本一のプロショップに聞く『カーオーディオの楽しさ』とは
日本一のプロショップに聞く『カーオーディオの楽しさ』とは 全 16 枚 拡大写真

2016年9月、静岡県掛川市にある“つま恋”にて開催されたハイエンドカーオーディオコンテストは、全国各地から約200台のエントリーを集めてその技術を競い合った。

このコンテストは『原音再生』を追求するHi-Fiサウンドコンテストであり、車室内で心地良く音楽を聴くということを突き詰めている。イメージにありがちな低音を派手に鳴らすオーディオとは一線を画すサウンドだ。

多数エントリーの中で、全国のカーオーディオプロショップが製作した自社の看板とも言えるショップデモカー部門で見事に優勝したのが、鳥取県倉吉市に店舗を構えるサウンドステーション ジパングである。今回は店舗の代表である道祖尾(さいのお)氏にカーオーディオの楽しさとは何かを改めて聞き出すことに。そもそもクルマを購入すれば、オーディオレスではない限り、善し悪しは別として音が鳴る状態である。そこに費用をかけてまでカーオーディオをやる理由はどこにあるのかという問いに答えてもらった。

音と記憶のリンク。快適な環境を作り出すのがプロショップという存在

『カーオーディオは趣味の世界ですから全員に必要ということは無いのは確かです。無くてもクルマは動きますし。通勤やお買い物、旅行やドライブなどクルマを使う用途は人それぞれであってバラバラですよね。どんな状況であれ、そのクルマで過ごす環境、居心地を良くすることが出来る一つがカーオーディオだと思っています。音楽によって気持ちが変わる、記憶と音楽がリンクするなど想像以上に生活と音は密接な関係です。お客様のライフスタイルに合わせた製品選定や施工方法をプロデュースするのがプロショップならではの仕事ですね。』

基本的にカーオーディオ製品はクルマに取り付ける事で完成品となる物だ。それもただ付けるだけではなく、製品の能力を最大限発揮させるのがプロショップの仕事。同じ製品を取り付けてもプロショップによって音は変わるし、DIYなど自分で取り付けた場合とはその違いは歴然な差となり、ただ音が出ればよいではなく、質を高めた音を出すのがプロショップという事になる。そしてその質を高める努力を常に行い、その結果がコンテストでの結果に表れるのだ。

高級車じゃなくてもカーオーディオは楽しめるのか?

実際にカーオーディオをやってみようと思った時、どれぐらいの金額が必要なのかをご存じだろうか? プロショップごとにスタートアッププラン的なメニューが用意されている事が多く、ジパングでもウェルカムプランというメニューが用意されている。このメニューは5万円台のスピーカーに、スピーカーを取り付けるために必要な車種別インナーバッフル、ドアの環境を整えるデッドニング、スピーカーケーブル、音響調整、取付工賃が含まれていて11万円(税抜)というメニューとなる。

『ネットや雑誌で目にするカーオーディオ装着車両はどうしても高額製品が搭載されているクルマになってしまいますが、実際の作業としてはウェルカムプランを始めとした、比較的ライトなシステムが大半なんです。車種も国産・輸入車は問わず、軽自動車も数多くご来店くださいます。一台当たりの保有年数も延びているなかで、大事に快適に乗りたいということで新規のお客様が増えています。ここ最近はカーオーディオではなく、ロードノイズやエンジンルームの騒音を減らしたいというお客様も多く、車内静粛性アップの施工も数多く行っています。特に軽自動車やコンパクトカーが多いです。施工前後で大きな差が出るので騒音によるストレスが激減するので大変喜ばれている作業ですね。』

カーオーディオプロショップでは、オーディオだけではなく静粛性アップやエアロパーツ&足回り交換、車両販売、修理&整備などクルマに関する事は何でも出来るショップが大半で、無理と思われる、言われた施工内容でも実現出来る事が多い。プロショップへ行けばワンストップでクルマに関する事が解決出来るのは大きなメリットだ。

増えるホームオーディオ施工。そこでもプロショップの技術が光る

ジパングではカーオーディオだけではなくホームオーディオの施工も行っていて、毎年安定して施工実績が増えているそうだ。カーオーディオと違ってホームオーディオは部屋に設置をして配線することで環境を作る事ができ、完成品に近い状態で販売されている。それこそ量販店やネット販売で価格競争も激しいので、プロショップで施工するメリットがどこにあるのかを教えてもらう。

『プロショップのメリットとしてホームでもカーでも言える事ですが、お客様の要望に添った提案が出来る事が一番のメリットですね。人それぞれで実現したい内容、レベルは違います。現代はインターネットで大量の情報を得ることはできますが、実現したい事に対して製品のチョイスが合っているのかは確信が持てないことが多いですよね。出来ると思って買ったけども出来なかった、必要以上のスペックを購入して機器を活かせていないなどはよくある事です。そこを解決するのがプロショップであり、手厚いアフターフォローも含めたサービスとなります。例えばホームシアターですと、リモコンの数が凄く増える事になりますが、照明や空調、そしてオーディオ機器をiPad1つで操作するシステムを構築することが出来るんです。細かい所からお客様のライフスタイルに合わせて、長く快適に楽しんでもらうための提案をするのがプロショップだと考えています。』

ただ設置するだけではなく、いかに便利に、快適にするかを考えるのがプロショップの仕事とのこと。それはカーでもホームでも言える事で、施工実績を見る事でそのショップのセンスやこだわりを知る事が出来る。せっかくお金を掛けて快適性を求めるのであれば、ジパングをはじめとした全国にあるプロショップへ直接行ってみて、お店との相性や技術を感じるのが成功への最短距離となるであろう。多くの人にぜひとも体感して欲しいと思う。

取材協力:サウンドステーション ジパング
鳥取県倉吉市清谷町1-85
0858-48-1365
営業時間:平日10:00~19:30/日・祝日10:00~19:30
定休日:水曜日
http://www.zipang.co.jp/

《藤澤純一@Mycar-life》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ カムリ 新型、全車ハイブリッドに…今春米国発売
  2. マツダ、新型3列シートSUV『CX-80』をついに世界初公開 日本導入時期は
  3. レクサス『GX』通常販売は今秋に、先行して100台を抽選販売へ 価格は1235万円
  4. ジムニー愛好者必見! ベルサスVV25MXが切り拓く新たなカスタムトレンドPR
  5. EVは自宅充電と電気料金プラン選びが大切! 竹岡圭がユアスタンドに聞く、“楽しくお得なEVライフ”のコツPR
  6. シトロエンの新デザイン採用、『C3エアクロス』新型を欧州発表
  7. トヨタ『ランドクルーザー250』発売、520万円から…特別仕様車も
  8. トヨタ ランドクルーザー250 をモデリスタがカスタム…都会派もアウトドア派も
  9. 日産はなぜ全固体電池にこだわるのか? 8月にも横浜工場でパイロットプラントを稼働
  10. トヨタ堤工場、2週間生産停止の真相、『プリウス』後席ドア不具合で13万台超リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る