【SUPER GT 富士テスト】舞台移ってもレクサスLC500&ブリヂストン勢の上位占拠続く…初日首位はau TOM'S

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GT500クラス首位の#36 LC500。
GT500クラス首位の#36 LC500。 全 16 枚 拡大写真

SUPER GTの今季第2回公式合同テストが25日、静岡県の富士スピードウェイで始まった。初日、GT500クラスではブリヂストンタイヤを履くレクサスLC500勢が前回の岡山テストに続くタイム上位占拠状況を継続している

2週後に迫った開幕戦(岡山)を前にした公式合同テストは今回の富士2日間が最後。曇り気味で寒い一日ではあったが、初日はドライコンディションで約5時間(午前午後の合計)のセッションが実施された。ランチタイムにはオープンピットの時間も設けられるなどしており、テストにしてはかなりの数のSUPER GTファンが富士を訪れている。

GT500が15台、GT300は29台の両クラス計44台が参加している今回のテスト、各陣営の主眼はゴールデンウイークに同じ富士で開催される第2戦を睨んでのものだと思われる。タイヤ選択を含め、ロングストレートを有する独特のコースキャラクターで知られる富士への対応を進めておきたいところだろう。

なお、世界耐久選手権(WEC)等と絡むスケジュール的な問題やその他の事情の影響で、何台かのマシンはレギュラードライバー不在による代打起用等を伴ってのテスト参加となっている。

この日、GT500クラスのベストタイム順位から見えてくる戦況は、前週の岡山国際サーキットでの図式とほぼ同じだった。ブリヂストン(BS)を履くレクサスLC500勢が終始、上位を占め続け、午前も午後も5台できっちりトップ5を独占。岡山の時より“状況が加速している”印象さえあったほどだ。

この日のGT500クラス総合トップタイムは#36 au TOM'S LC500(J.ロシター&伊藤大輔/BS)で1分28秒750。今季はロシターと中嶋一貴のコンビで戦う#36 LC500だが、第2戦富士は一貴がWECとの日程重複で欠場になるため、今季監督に就任した伊藤が代走を務めることが決まっており、今回の富士テストにもロシター&伊藤の布陣で臨んでいる(ベストタイムはロシターが午後に記録)。岡山では2日間とも、#36の僚機#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N.キャシディ/BS)がトップタイムだったので、TOM'Sチームは合同テスト3日連続の一番時計という格好になった。

富士ではストレートでの最高速もひとつの戦力指標となるが、モニター上の最高速ランキングでもレクサスLC500勢が上位寡占。この日の最高数値は#36 LC500がマークした298km/h台で、他のレクサス勢も概ね295km/h前後の数字を記録と、こちらの面でもホンダと日産に対して優位を築いているように見える。今季からは富士仕様の特別な空力パッケージがルール的に使用(用意)できなくなっているのだが、レクサスの17年規定ニューマシンであるLC500が(見た目の結果通り)コースを問わないオールマイティな速さをもっているとすれば、彼らが今季の覇権争いの中心に位置することになりそうだ。

総合2位タイムは#38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)。3位には午前首位の#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&A.カルダレッリ/BS)が続いた。日産勢トップは総合6位の#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信&J.マーデンボロー/BS)で1分29秒223。タイヤ的にはBSが午前トップ7、午後トップ6をそれぞれ占拠し、総合でも6位までを固めた。ホンダ勢トップタイムは総合7位の#16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀&中嶋大祐/ヨコハマ=YH)で1分29秒344。

GT300クラスは#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹&高星明誠/YH)の1分36秒221が午前午後総合のトップタイム。2位は#11 GAINER TANAX AMG GT3(平中克幸&B.ビルドハイム/ダンロップ=DL)で、トップの#3 GT-Rにはコンマ5秒差をつけられているが、メルセデスAMG GT3勢は2-4-5位と上位に並んでおり、富士との相性の良さを感じさせた。3位は#9 GULF NAC PORSCHE 911(J.レスター&峰尾恭輔/YH)。

SUPER GT富士テストは明日(26日)までの日程。2日目も第2戦富士に向けての部分がメニューの中心になってくると予想されるが、GT500クラスはこのままレクサスLC500&BS勢がタイムシート上の優位を維持、あるいはさらに拡大した状態で開幕を迎えることになるのか、それともなんらかのアクセントになる状況が待つのか、注目されるところだ。

26日は午前が9時30分、午後は1時30分から走行が始まる予定(午後はセーフティカーシミュレーションより開始の予定)。入場料は高校生以上が税込2000円、保護者同伴の中学生以下とFISCOライセンス所持者は無料となっている(駐車料無料)。

《遠藤俊幸》

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