アウディ・ジャパンは28日、都内で「Audi Sport 2017 Press Conference」を開催。今季の国内レース参戦体制を発表した。
アウディ・スポーツはドイツツーリングカー選手権をはじめ、海外の耐久レースに積極的に参戦。さらに近年では国内レースにも積極的に参入し、2012年からはSUPER GTのGT300クラスに参戦。今年も「Audi Team Hitotsuyama」と「Team TAISAN SARD」という2つのカスタマーチームをサポート。参戦車両は引き続きFIA-GT3規格のマシン『R8 LMS』だ。
昨年とは打って変わりグレーのカラーリングとなったTeam Hitotsuyamaは昨年の第3戦でアウディマシンとして初の優勝を獲得。年間ランキングでも3位につける活躍を見せた。今年はGT500で2度のチャンピオン経験を持ち、昨年も2勝を挙げた柳田真孝が加入。リチャード・ライアンとのコンビで、ともにSUPER GTでは10年以上のキャリアを持つベテランだ。今年も強力な布陣を用意し、アウディ『R8 LMS』では初となるGT300でのシリーズチャンピオンを目指す。
昨年から『Audi R8 LMS』で参戦を開始しているTAISAN SARDは山田真之亮とジェイク・パーソンという若いコンビがステアリングを握る。
今年もアウディのマシンでGT300を戦うライアンは、「柳田さんは、たくさんの経験を持っているから、すごく心強し、今シーズンが楽しみ。ただライバルたちも強力だし、間違いなく昨年よりも激戦だし、レースが始まって見ないとどうなるか分からないけど、常にトップに近い場所でレースができると思う」とコメント。
新加入の柳田もテストから手応えを掴んでおり、GT300でのチャンピオン獲得に強い意欲をみせていた。
「テストの仕上がりとしては順調にきていると思います。多分このクルマは予選での一発アタックよりもレースの方が強い印象です。昨年も勝っているレースをみると、決勝でうまく上位に上がっていく作戦をとっているので、それを今年もやっていけるようにしたいですし、特に夏場のレースが強いと思うので、そこも見据えながらチャンピオンを目指して頑張りたいです」
2017年のSUPER GTは4月8・9日に岡山国際サーキットで開幕。今年も、アウディの活躍から目が離せない。